雨漏りと聞くとどんなイメージをされますか??
このイラストのように思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
室内に水が侵入してきたときには躯体を腐食している可能性が高いです。
今回はイラストのように漏れた水を目視することができる前段階、
目に見えにくい雨漏り案件のご紹介です。
外壁塗装のご依頼で現調に伺いました。
ベランダ床を見ると、
ベランダにたまった雨水やエアコン室外機からの排水などが排出される排水口(ドレン)に
コケが繁殖しています。
使っていないサンダルや洗濯ばさみも排水の邪魔をしていそうですね。
裏側を下から見てみると・・・
ドレン周りにシミができています。
角の釘がサビていて、サイディングも少し変形しています。
内側の土台水切りとサイディングがくっついています。
水を吸い上げたサイディングにコケが繁殖しています。
コーキングも剥離していて防水の役目を果たせていません。
サイディングを剥がして見てみると胴縁がないので通気が取れません。
柱の下の方が怪しいので防水シートを剥がしてみると・・・
腐っていました( ;∀;)
笠木が板金で通気が取れていない施工だったこと、
手すりを取り付けたビスをコーキングでふさいでいなかったり、
サイディングの繋ぎ目のコーキングが経年劣化により機能していなかったことも
大きな原因と思われます。
白アリは発生していませんでしたので、
お客様に安心していただけるようこれからしっかり雨仕舞していきます。
「雨仕舞」とは、あまじまいと読み、
建築において、家の中に雨水が入らないようにする製品の構造や設置、
固定の仕組みを指します。
同じく水に関わる言葉で「防水」があります。
両者の違いを簡単に言うと
「防水」雨水を防ぐ、シャットアウトすること。
「雨仕舞」防水機能はもちろん、雨水を上手く誘導し、雨樋や地面などに受け流す構造。
この両方が家の寿命に大きく関わります。
今回のお客様も雨漏りしているとは思っていなかったと驚いていらっしゃいました。
実は外から見るとわかりにくい雨漏りがたくさん起こっているんです。
突然の集中豪雨や、これからの台風シーズンに向けて
一度ご自宅の状態を確認してみませんか。
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